会社概要
日本パリソン株式会社様は、PETボトルの中間製品であるプリフォームの製造・販売を専業とする日本で最初に創業した会社です。PETボトルをプリフォームの状態で輸送することにより、輸送コストを抑え、また環境負荷の軽減にも貢献しています。
本社・東京工場(茨城県)・岩倉工場(愛知県)・群馬工場(群馬県)の3拠点を持ち、各工場で取り扱う1万超アイテムの貯蔵品をいかに効率よく管理し、現場の負担を軽減するかが課題となっていました。そこで、2020年に「Convi.BASE」を導入、同年10月からのプレ稼働を経て2021年3月より本稼働しました。
同社の経営企画部 サブリーダーの青木氏、生産管理グループの関根氏に、導入の経緯等を伺いました。
導入の背景
棚卸し業務を省力化し、在庫を正確に把握したい
―― Convi.BASEで管理している対象物はどのようなものでしょうか?
青木氏:ネジやモーターなどの機械部品や作動油などの消耗品で、アイテム数は約1万点以上あります。
―― Convi.BASEの導入を検討することになったきっかけを教えてください。
青木氏:当社では棚卸しを四半期ごと行っていて、その都度現場に大変負荷がかかっていました。Excelで管理していましたがミスも多く発生しており、正確な数字が出せなければ会社の決算にも影響するため、システム化によって改善したいと思っていました。
―― 導入前はどのような管理をしていたのでしょうか。
青木氏:入出庫の管理は、紙の台帳を用意して、誰が何を何個持ち出したかを記帳。それを各部署の担当者が数日に1回まとめてExcelに入力していました。棚卸しの際には、Excelデータをプリントアウトして棚卸し場所に持ち込み、実物の個数を数えて数字を記入。それを再び担当者がExcelに入力という手順でした。
しかしこの方法では、“Excelの数字と実物との数が合わない” “台帳への記入間違い” “入力ミスや誤削除” “最新データが分からなくなる” など小さなミスが多発していました。決算修正や、在庫不足のために生産が止まるなどの大きな事故を未然に防ぐ必要がありました。
導入の決め手
―― Convi.BASEの導入の決め手は何だったのでしょうか。
当社の工場は24時間稼働ですので、作業を止めずに棚卸しをしなければなりません。なるべく簡単に速く処理できる方法を模索していました。また、ぱっと見て「難しそう」「面倒」という印象があると現場の人に受け入れられないので、わかりやすく親しみやすいインターフェースも重要です。
様々なシステムを比較検討した結果、Convi.BASEのインターフェースが、色使いが柔らかくてデザインもシンプルで、機能的にも無駄がなく使いやすいと感じました。また、意思決定にはスピードが求められるので、ネットレックスの営業担当者の対応が早かったことも決め手になりましたね。
導入による効果
棚卸しと同時に記帳も完了。ミスがなくなり省力化も実現
―― 導入してどのような効果がありましたか?
青木氏:iPhoneでバーコードを読み取るだけで棚卸しが完了できるので、数字を台帳に記入したり、Excelに入力したりする手間がなくなりました。当然、記入漏れや数字の間違いもなくなりました。経理からもパソコンの画面で在庫の数量や総額を確認することができ、二重チェックができるほか、何がどのくらいあるかが常にわかるという安心感があります。
また、在庫金額を集計する帳票を発行して、そのまま決算に使えるので、現場の数字と決算の数字がずれることがなくなりました。以前は、Excelで数式を入れて合計表を作成していましたがその手間が不要になりました。
さらに、3拠点のすべての在庫が把握できるので、在庫を融通し合うこともでき、適正在庫の維持に役立つと考えています。
関根氏:本格稼働は2021年の3月からですが、一部の部署では昨年10月ごろからプレ稼働をしており、現場からは「使いやすい」「楽になった」という声が挙がっています。
貯蔵品の多い部署では、7~8人の従業員が2週間かけて棚卸しを行っていましたが、Convi.BASE導入後は人員も時間も約半分ですむようになったと聞いています。3人で行っていた部署からは1人でできるようになったという報告もありましたね。
また、棚卸しの完了・未完了がひと目でわかることも非常に助かっています。以前は、辞書ほどの分厚い台帳をめくって探さなければなりませんでしたので劇的に楽になりました。
―― 導入にあたって苦労したことなどはありますか?
青木氏:Convi.BASEに必要なPCやタブレット、スマホなどを準備し、現場がすぐに使用できるよう設定する作業を1人で行ったため苦労しましたね。
また当社は、茨城、名古屋、群馬の3拠点でそれぞれ管理の仕方が異なっていました。そこで、それぞれの管理方法を確認した上で、Convi.BASEでどこまで管理するかを協議して確定しました。しかし初期設定は既存のエクセルデータをインポートするだけだったので、その点はさほど苦労はしませんでした。
―― Convi.BASEの操作性はいかがでしょうか。
青木氏:稼働前には管理職クラスを対象に説明会を行いましたが、説明会に参加していない若い社員もあっという間に使いこなしていて驚きましたね。直観的に操作できる使いやすさがよかったようです。
今後の展開
発注管理と連携し、さらに業務効率化を図りたい
―― 今後の展開はどのようにお考えですか?
青木氏:在庫管理の省力化が第一優先課題でした。これが解決できたので、次は発注管理と連携したいと考えています。いまはアラートメールによって適正在庫の管理をしていますが、アラートを出すだけでなく発注・入庫まで自動化できると大変業務が効率化されると思います。
要望としては、今はiPhoneで棚卸しを行っていますが、Androidにも対応してくれると嬉しいですね。また、総務部にも様々な備品があり、管理が負担になっているのでConvi.BASEで管理できればと考えています。
―― ネットレックスの対応についての評価をお願いします。
青木氏:大変満足しています。現場は常に動いているので、困っているときに、迅速に、リアルタイムで対応してくれるのはありがたいです。
※本事例中に記載の所属・役職・社名および内容はインタビュー当時(2021年4月15日)のものとなります。
※記載された会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。
お客様の会社概要
日本パリソン株式会社
〒306-0432
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